最近、当育成会にも足首を捻挫してしまった子がいました。
捻挫は関節に急激な外力が加わることにより、関節にも過剰なストレスが生じます。結果、関節包や靭帯の伸張や断裂といった損傷を来してしまうことです。
『捻挫』をすると当然患部はみるみるうちに腫れてきます。これは「炎症」によるものです。
この炎症はイメージ的に悪いものであるように感じますが、実は損傷した部分が修復されていく生体反応の中では必ずこの炎症期を経由します。つまり、治癒過程の一つなんです。外傷が起こるとすぐに炎症期に入り、血管を拡張し、血液量を増やし、治癒に向かって生体が反応していくわけです。
【炎症の徴候】としては、
①腫れ(腫脹)
②赤くなる(発赤)
③熱が出る(発熱)
④痛み(疼痛)
⑤動きが悪くなる(機能障害)
の5つが有名です。
しかしながら、この炎症、治癒過程の一つとして大切な過程なんですが、あまり過剰に反応したり、それを放ったままにしておくと、急性期を過ぎた時に関節周囲の軟部組織が硬くなったり、癒着したりして後々厄介なことになりかねません。なので、過剰な炎症を防ぐために適切な処置が必要となります。
処置の基本は『RICE』です。
処置は発症後48時間(2日間)が重要です。
RICEの 「R」は安静にする(REST)
RICEの 「I」 は冷却する(ICING)
RICEの 「C」は圧迫する(COMPRESSION)
RICEの 「E」は挙上する(ELEVATION)
適切な処置を早期に施すことによって、日常生活はもちろん、スポーツなどへの復帰の時間はかなり短縮できます。
いざという時のプチ情報でした。
「ZAMST」より引用
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