2013年6月8日土曜日

袴の折り目の意味、知ってます?

皆さんもご存知のように、剣道の袴には折り目がありますよね。
この折り目、いくつあるか知っていますか?
剣道の袴には、表に五つ、裏に二つの折り目があります。
この「折り目」、ただの折り目のように思っている方もいるかもしれませんが、実は大切な意味があるんです。
まず、表の五つの折り目の意味は「五倫五常の教え」と言われています
「五倫」とは儒教における五つの基本的な人間関係を規律する五つの徳目とされ、
 ①父子の親:親子の思いやる心
 ②君臣の義:君主として又家臣として守るべき正しい道
 ③夫婦の別:夫婦それぞれの役割
 ④長幼の序:年長者は年下の者を労わり導き・年下はの者は年上の人を尊敬する心
 ⑤朋友の信:友人を裏切らないこと
「五常」とは儒教における、人が常に守るべき五つの徳目とされ、
 ①仁:己に克ち、他に対するいたわりのある心のこと
 ②義:正しい行いを守ること
http://www6.big.or.jp/~budogu/new/jacket/hakama-cha_l.jpg ③礼:礼儀、礼節を重んじること
 ④智:物の道理を知り正しい判断を下すこと
 ⑤信:いつわりのない忠実な誠の心
を表しています。
そして、裏の二つの折り目の意味とは
 ①忠:主君に尽くすまごころのこと 
 ②孝:親、兄弟を大切にする心のこと
※その他、「天・地」、「陰・陽」という説もあり。
その折り目が重なる所を一筋の線と見立てて、
 「二心ない・裏表のない真直ぐな心」
とされています。
深い意味があると思いませんか?
こうした意味を理解し、自分の心に問いただしながら、折り目正しく袴を畳む事の大切さを感じます。こうした心をもって、袴を畳めていたでしょうか?
子供達にはちょっと難しいかもしれませんが、日々の稽古の中で、少しずつでも話をしていければと思います。物事には必ず意味があるんですね。
意味が分かると面白いものです。漫然と過ごすのではなく、「好奇心」や「探究心」をもって色々なことに臨んでほしいものです。
指導部の先生方、またゆっくり『袴の畳み方講習会』 やりましょ!!

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